なお,GT 650Mのリファレンスだと,動作クロックはGPUコアが最大900MHz,メモリが最大5000MHz相当になっているところ,M14x R2に搭載されるGT 650Mでは順に810MHz,4000MHz相当へと落とされ,消費電力の低減が図られている。バッテリー駆動でPCゲームを実行し続ける用途もあるM14x R2にとって,この動作クロック設定がどういう意味を持っているかは,後ほど考察したい。 そのほか,今回入手したM14x R2のシステム構成は表1のとおりだ。前述のとおり,HDDとSSDの役割が異なっているが,Buy Diablo 3 Gold,それを除けば「プレミアム」のBTO標準構成そのままとなっている。 M14x R2では標準,「高パフォーマンス」「バランス」「省電力」と,3つの電源プランが用意されているが,3D性能の検証にあたっては,最も高いスコアを期待できる「高パフォーマンス」を選択している。 さて,ブーツ アグ,そんなM14x R2が“デスクトップPC換算”でどの程度の3D性能を持っているのかというのが,読者の大きな関心事だろう。ただ,M14xと完全に同じ構成をデスクトップPCで再現することは物理的に不可能であるため,今回はまず,i7-3610QMと同じIvy Bridge世代で,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)も45Wと同じ4コア8スレッド対応CPU「Core i7-3770T/2.5GHz」(以下,i7-3770T)を用意。さらにGPUとしては,前世代のエントリーミドルクラス市場向け製品である「」(以下,GTS 450),そしてGT 650Mと同じGK107コアを採用するエントリー市場向け製品「」(以下,GT 640)を用意することにした。 ちなみに,入手できたGTS 450カードはメーカーレベルで動作クロックがリファレンスよりも引き上げられており,,一方のGT 640カードはメモリクロックが若干引き下げられていたため,いずれも動作クロックがリファレンス相当になるよう,MSI製のオーバークロックツール「Afterburner」(Version 2.2.1)から調整をかけているので,その点はここでお断りしておきたい。 もう1つ,M14x R2の「プレミアム」だと,BTO標準のメインメモリ構成は4GB+2GBとなっているため,条件をなるべく揃えるべく,デスクトップ機では4GB×2という構成を選択したこともあらかじめ述べておく必要があるだろう
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