。また人肌でも,手や腕などに注目すると,光を浴びた肌のハイライト部分には透明感を感じる明部のグラデーションが現れ,一方,間接光に照らされる肌は皮膚下に走る血管の存在が分かるほどリアルに描き分けられる。一言でまとめるなら,色味のダイナミックレンジが非常に広くなっているのだ。 一見すると彩度が上がっただけのように感じるかもしれないが,暗部でも明部でも色情報量が上がっているので,単なるブースト処理ではないことが分かる。 より,24p True Cinamaの概念図 HMZ-T2で新搭載となった「24p True Cinema」も,映画を見るときにはぜひとも有効化したい。 これは,映画やアニメに多い毎秒24コマの1080/24p映像を,2-3プルダウン処理などを経ることなく,リアルに24コマ表示してくれる機能だ。2-3プルダウン表示の場合,DarkBlood RMT,映像の1コマを2フレーム時間分表示している時間帯と,3フレーム時間分表示している時間帯とがあるため,カクツキ感が生じるのだが,リアル24コマ表示ではこれがなくなる。 実際,カメラが左右にパンしたり,奥に進んでいく3Dスクロール的なシーンでは,この効果が大きかった。ゲームにはあまり関係のない機能にはなるが,HMZ-T2を100%ゲームにしか使わないというのでなければ,憶えておいて損はしないだろう。 フォーカスの安定化にはヘッドパッドの調整機構が貢献表示遅延は「安定して」約2フレームに 画面内をキャラが動くゲームでは,ウソみたいに首を動かしてしまう。映像は常に正面のはずなのだが,つい反射的に動いてしまうようだ いよいよ本題。ゲームをプレイしてのインプレッションに移ろう。 まず,メイプルストーリー RMT,HMZ-T2とHMZ-T1でPlayStation 3版の「」(以下,スパIV AE Ver.2012)をプレイしてみたが,普通に遊べる。ただ,ふと気づくと,なぜか首が傾いていたり,右に向いていたりする。 なぜこんなことが起こるのか。 要するに,画面中で自キャラが移動するとき,それを目で追うだけでなく,反射的に首も動かしてしまうので,結果的にそんな事態が生まれるのだ。FPSやTPS,あるいはドライブといったジャンルなら,視点は(基本的に)画面中央で固定されるため,そういったことは起こらない。なので画面内をキャラクターが動き回るゲームはHMZ-T2でプレイするのに適さない可能性がありそうだ。 もっともこのあたりは,でも似たような指摘があるので,「HMZ-T1から変わっていない」という認識のほうが正解だろう
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