2013年1月31日木曜日

呪われたクラスに紛れ込んだ“死者”は誰? 「放課後ライトノベル」第83回は『Another』で死の連鎖を食

 先日書店に行ったところ,アラド RMT,「怪談えほん」というものを見かけた。よく見れば,ラブプラスの寧々さんが愛読していることでおなじみの「京極堂」シリーズの作者,京極夏彦が書いているではないか。 『いるの いないの』(岩崎書店) 作?京極夏彦 絵?町田尚子 「薄い! 京極の本なのに薄い! せっかくの機会だし,これを立ち読みして『俺,京極夏彦を立ち読みで済ませたことあるぜー』って自慢しよう!」と軽い気持ちで読み始めたところ,最後まで読んで思わず「うひゃあ!」と悲鳴を上げてしまった。  絵本コーナーで,いきなりいい歳した大人が「うひゃあ!」と叫んで,すごすごと帰ってはさすがに気まずいので,そのまま本をレジに持っていって誤魔化すことにしたのだが,買ったはいいものの,怖くてもう二度と本を開けられないし,夜中に一人でトイレにも行けませんよ……。  そんな不安を忘れるために,今回はいとうのいぢ先生の描く可愛い女の子が目印の作品を紹介しよう,DarkBlood RMT。この表紙の娘をprprしていいんですか? ……って,学校の生徒達がどんどん死んでいってるじゃないですか!  というわけで,今回の「」で紹介するのは,現在TVアニメも絶賛放映中の,綾辻行人による学園ホラー『Another』だ! 『Another(上)』 著者:綾辻行人 イラストレーター:いとうのいぢ 出版社/レーベル:角川書店/角川スニーカー文庫 価格:700円(税込) ISBN:978-4-04-100142-4-C0193 『Another(下)』 著者:綾辻行人 イラストレーター:いとうのいぢ 出版社/レーベル:角川書店/角川スニーカー文庫 価格:700円(税込) ISBN:978-4-04-100141-7-C0193 ●呪われた学校への転入。そして謎の少女,見崎鳴との出会い  家庭の事情により,亡くなった母親の実家に移り住み,夜見山北中学に転校することになった,榊原恒一(さかきばらこういち)。しかし,初登校の前日に,彼は急病によって入院することになってしまう。退屈な入院生活の中,彼はたまたま乗り込んだエレベーターの中で,夜見山北の制服を着た少女に出会う。少女の名は見崎鳴(みさきめい)。左目に眼帯をつけた彼女は,恒一に対してそっけない態度を取ったまま地下2階へと消えていった。だが,その階にあるのは霊安室だけで……。  退院した恒一は中学で鳴と再会し,彼女と同じクラスであることが判明する。恒一は鳴の持つ怪しげな雰囲気に惹かれ,積極的に接触しようと試みるが,クラスメイトはそのような彼に対して忠告をする
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